バストアップマッサージは女性ホルモンの分泌を促す

バスト周辺にあるのは、リンパだけでなく、生命エネルギーの通り道である経絡も多く通っています。

ツボというのは、この経絡上の反応点のこと。ツボを押して刺激すると、体調がよくなるのは、経絡を流れる「気血」(東洋医学でいう、生命エネルギーのようなもの)の流れがよくなるからです。
 
体には、14本の経絡が通っているのですが、その多くが胸の周辺を通り、全身に伸びています。胸やわきからスタートしている経絡もあるほどで、ツボの数も非常に多くあります。


バストを通る代表的な経絡は、腎経と胃経です。「腎」は、生命維持に欠かせない元気や精気をつかさどる経絡で、発育や生殖に深くかかわっています。腎経の流れが滞ると、無気力や不眠、不妊になったり、髪や骨が弱くなったりするとされています。


「胃」は、消化器系と関係の深い経絡で、食物を消化して、「気血」を作り出し、全身に行き渡らせる働きがあります。したがって、健康であるためには、胃経の流れが正常であることが重要になります。


バストマッサージは、美容面でも効果が期待できます。

腋窩リンパ節の周辺を刺激すると、経絡やツボの効果だけでなく、女性ホルモンの分泌を促すので、バストアップにもなります。年齢とともに、トップバストが下がってしまった、更年期障害が気になるというかたには、とくにおすすめで、アンチエイジングにも効果を発揮します。


自分の手でバストにふれて、さすることで乳ガンの早期発見につながるなどのメリットもあります。健康なうちから、自分でバストマッサージを行って、乳ガンを早期発見されたケースも少なくありません。



         


バストアップマッサージとは

体には、リンパ管と呼ばれる管が網の目のように張りめぐらされています。

このリンパ管の中を流れているのがリンパ液です。そこには、細胞と細胞の間にある組織間液が含まれています。リンパ液には、各細胞で生じた老廃物や疲労物質を体外へ排泄する働きと免疫の機能があります。
 

なんらかの原因でリンパの流れが悪くなると、体内に余分な水分や老廃物がとどこおってしまい、体のむくみやこり、冷え、便秘など、さまざまな不調を招くことになってしまいます。

お腹や足だけが太る、二の腕がたるむ、顔が大きく見えるなど、部分的な肥満となってあらわれることもあります。
 

マッサージによってリンパの流れをよくするというのは、健康で若々しい体を維持するために、とても有効な手段です。そして、胸の周辺には、健康にかかわるリンパやツボが多く集まっているのです。

胸の外側からわきの下のくぼみあたりは、リンパ管が多く集まっていて、腋窩リンパ節と呼ばれています。

バスト周辺をマッサージすれば、リンパの流れがよくなってさまざまな不調をとり除くことができます。